「自分みたいな人が、本当にこういうサービスを使っているんだろうか」
レンタルフレンドという言葉を知って、少し調べて、なんとなく仕組みはわかった。
でも、いざ自分が使うとなると、どこかで引っかかる。
その引っかかりの正体は、たぶん「自分だけが特殊なんじゃないかという不安」だと思います。
結論から言うと、あなたと似た状況の方はたくさんいます。
この記事では、内向的女性専用レンタルフレンド「ふたりしずかに」にこれまで問い合わせや予約をしてくださった方の傾向を、店舗目線で5つのタイプに整理してみました。
全員がきっちり分類できるわけではないし、2つ以上のタイプにまたがる方もいます。
でも、「ああ、こういう人も使ってるんだ」と思ってもらえたら、それだけで十分です。
レンタルフレンド利用者に多い5つのタイプ

一番イメージしやすいパターンかもしれません。
- 仕事の都合や家庭の事情で新しい土地に来たけれど知り合いがいない。
- 職場では表面的な会話はできても、プライベートな話をできる相手がいない。
こういう方は、内向的かどうかに関係なく一定数います。
ただ、外向的な人は新しい環境でも自分から声をかけられる。内向的な人はそれが難しい。結果として、孤立が長引きやすいんです。
「ふたりしずかに」に来てくださる方の中にも、このタイプは少なくありません。
30代前半の方で、転勤で東京に来て半年、週末をずっと一人で過ごしていたという方がいました。
「話し相手がほしかったけど、新しい友達を作るエネルギーがなかった」と言っていたのが印象に残っています。
ちなみに、このタイプの方は対面コースを選ぶことが多いです。
新しい街で一緒にカフェに行く、それ自体が目的になる。
対面60分3,000円にカフェ代と交通費を合わせて、だいたい5,000円以内で収まるケースがほとんどです。

働いていたころは職場の同僚と毎日会話していた。でも
- 退職したり
- 休職したり
- 産休・育休に入ったり
急に日常の会話相手がいなくなった。
友達が「いない」のではなく、友達に「今の自分の話をしにくい」というケースも多いです。
- 退職した理由を根掘り葉掘り聞かれたくない、
- 育児の愚痴を言うと「贅沢な悩みだ」と返されそうで怖い。
そういう微妙な気持ちを抱えている方がいます。
レンタルフレンドの良いところは、こちらの状況を事前に説明しなくてもいいこと。
話したいことだけ話せばいいし、話したくないことは聞かれません。
フレンドは「聞く専門」として来ているので、そこに気遣いの負担がない。
ここは正直、私がこのサービスを始めたときに一番想定していた層でもあります。

友達がいなくなったのではなく、自分から距離を置いた。あるいは、表面上の付き合いはあるけれど、本音で話せる相手がいない。
このタイプは少し説明が難しいです。
なぜなら、傍から見ると「普通に人付き合いしている」ように見えるから。でも本人の中では、ずっと演技している感覚がある。
相手に合わせて笑って、当たり障りのない話をして、帰宅するとどっと疲れている。
こういう方がレンタルフレンドを使う理由は、「自分を取り繕わなくていい相手がほしい」という一点に集約されることが多い。
友達ではないからこそ、逆に楽だと感じるようです。
20代後半の方で、「友達といるより、レンタルフレンドといるほうが疲れない」と言った方がいました。
それを聞いたとき、嬉しいというより、ちょっと切なかったのが正直なところです。
でも、その方にとってはそれが事実だった。

- 離婚
- 失恋
- 家族との関係の変化
- 大切な人を亡くした
そういう大きな出来事のあとで、気持ちがぐちゃぐちゃになっている。
でもカウンセリングに行くほどではない気がする。友達に何度も同じ話をするのは申し訳ない。
前の記事(カウンセリングとレンタルフレンド、どっちを選べばいい?)でも書きましたが、レンタルフレンドは治療ではありません。
ただ、「同じ話を何度しても嫌がらない相手」としては、かなり適している場面があります。
お金を払っている以上、「また同じ話してごめん」と思わなくていい。
ちょっと話がそれますが、この「お金を払っているから気を遣わなくていい」という感覚は、レンタルフレンドを使う上でけっこう大事なポイントです。
美容院で髪型のリクエストを言っても気にならないのと同じ構造だと私は思っています。
これについては次の記事で詳しく書きます。

最後のタイプが、一番人数としては多いかもしれません。
- 転勤したわけでもない。
- 退職したわけでもない。
- 大きな出来事があったわけでもない。
でも、なんとなくずっと一人で、なんとなくずっと寂しい。
「友達がいない」わけじゃないけど、年に1〜2回会うくらい。LINEのやりとりも年々減っている。
土日は一人で過ごすのが当たり前になっている。それ自体は嫌じゃないのに、ふとしたときに胸が重くなる。
こういう方に対して、「友達を作りましょう」というアドバイスは的外れだと私は思っています。
友達を作れないのではなく、友達を作る過程がしんどいんです。初対面の相手と関係を築いていくエネルギーが残っていない。
レンタルフレンドは、そのエネルギーをショートカットできる仕組みです。
関係を築く必要がない。お互いの距離感が最初から決まっている。それが合う人には、合います。
あなたが「普通じゃない」と思う必要はない

5つのタイプを並べてみましたが、これはあくまで私の体感をもとにした分類で、統計データではありません。
正直に言うと、きれいに5つに分かれることのほうが少なくて、タイプ1と5が混ざっている方、タイプ3と4が同時に起きている方など、状況は人それぞれです。
ただ、ひとつだけ共通していることがあります。
どのタイプの方も、最初に問い合わせをくれるとき、少し申し訳なさそうにしているということ。
- 「こんなことでサービスを使っていいんですか」
- 「もっと深刻な人が使うものだと思っていました」
そう言われることが何度もありました。
答えはいつも同じです。

「深刻かどうかは関係ないです。話したいと思ったなら、それだけで十分です」と。
「ふたりしずかに」は内向的な女性専用のレンタルフレンドですが、「内向的かどうか」を厳密に審査しているわけではありません。
- 「人付き合いがちょっとしんどい」
- 「一人でいるのが好きだけど、たまに誰かと話したくなる」
そのくらいの感覚で十分です。
現在20名のフレンドが登録しています。
看護師や作業療法士、教員など、医療・介護・教育の経験を持つ人が中心です。
気になった方はフレンド一覧を見てみてください。
「自分に合うかどうか」は、使ってみないとわからない

この記事を読んで、「あ、自分はタイプ3と5の間だな」とか、「どれにも当てはまらないけど、なんか気になる」と思った方もいるかもしれません。
当てはまらなくても、問題ありません。
タイプ分けは目安にすぎないし、「どんな人が使っているか」を知ったからといって、自分に合うかどうかがわかるわけでもない。
正直なところ、合うかどうかは一度使ってみないとわかりません。
ただ、「自分みたいな人がいるんだ」と知ることで、最初の一歩が少し軽くなることはあると思います。
実際に使った方の正直な感想をまとめた記事もあるので、もう少し具体的なイメージがほしい方はそちらも読んでみてください。
次の記事では、レンタルフレンドを検討するときに多くの方がぶつかる「お金を払って友達って、変じゃない?」という疑問について、正直に書きます。

