カタンもドミニオンもアグリコラも、棚に並んでいるのに遊べない。
そういう状況って、思っている以上にしんどいですよね。
ボードゲームは「誰かと遊ぶもの」なのに、その「誰か」がいない。
好きなのに遊べない。
買ったゲームを一人で眺めて、箱の裏のプレイ人数「2〜4人」の文字を見て、そっと棚に戻す。
そんな夜が何度もあったなら、この記事はあなたのために書きました。
最初に言っておくと、この記事は「友達の作り方」の話ではありません。
SNSで仲間を募集しましょう、とか、積極的にイベントに参加しましょう、という記事は山ほどあるので、そちらに譲ります。
ここで書くのは、もうひとつ別の方法の話です。
「友達がいない」と「一緒に遊ぶ人がいない」は、実はちょっと違う
ボードゲームが好きなのに遊べない人の多くは、「友達がいない」のではなくて「ボードゲームを一緒にやれる人がいない」んだと思います。
職場の同僚はいる。たまに会う友人もいる。でも「今度の土曜、ボドゲカフェ行かない?」とは言えない。
趣味が合わないかもしれないし、誘って断られるのも気まずい。
というか、そもそもそこまで親しくない。
内向的な人にとって、趣味に誰かを巻き込むのはかなりハードルが高い行為です。
当店はレンタルフレンドサービス「ふたりしずかに」といいます。
お客様の話を聞いていると、このパターンは本当に多い。
好きなことがあるのに、一緒にやる相手を見つけるところでつまずいてしまう。
仲間募集サイトやSNSが「正解」とは限らない
「ボードゲーム 友達いない」で検索すると、だいたい出てくるのは仲間募集系のアドバイスです。
- ボドゲゴーに登録しましょう
- ジモティーで探しましょう
- Xで呼びかけましょう
どれも方法としては正しいと思います。
でも、内向的な人にとってはどうでしょう。
知らない人にメッセージを送る。返事が来るか分からないまま待つ。
会ってみたら相性が合わなかった場合、どう断ればいいか。
自宅に呼ばれたらどうしよう。男性ばかりのグループだったらどうしよう。
こういう不安が次々に浮かんで、結局どれにも踏み出せない。
検索して、タブを開いて、読んで、閉じて。
それを繰り返しているうちに何ヶ月も経っている。心当たり、ありませんか。
仲間募集が悪いわけではなくて、「いきなりそこに飛び込む」のが自分に合っていないだけなんです。
もし具体的に各サービスを比較してみたいなら、ボドゲ仲間の探し方を正直に比べた記事も書いていますので、そちらも参考にしてみてください。
順番の問題だと思う
ちょっと話がそれますが、私は水泳を覚えるときの順番に似ていると思っています。
いきなりプールに放り込まれて泳げるようになる人もいます。でも多くの人は、まず浅いところで足がつく安心感を確認してから、少しずつ深いところに進んでいく。
ボドゲの仲間探しも同じで、いきなり「知らない人だけの集まり」に一人で飛び込めるなら、それが一番早い。
でもそれが無理なら、まず「知っている人と一緒に行く」というステップが必要です。
問題は、その「知っている人」がいないことなんですが。
「まず一緒に行く人」を先に確保するという発想
ここで提案したいのが、友達を作る前に「一緒に行ってくれる人」を確保する、という考え方です。
友達ではなくて、付き添い。仲間ではなくて、同行者。そういう人がいれば、ボドゲカフェに行くハードルはだいぶ下がります。
たとえば「ふたりしずかに」には、いとさんというフレンドが在籍しています。
25歳の女性で、看護師(精神科)の国家資格を持っている方です。
趣味が着物とボードゲームと料理で、これまでに500種類以上のボードゲームを遊んだことがあるそうです。
テラフォーミングマーズやオーディンの祝祭のような重量級から、パーティーゲームまで幅広く対応できます。
こういう人と一緒にボドゲカフェに行けたら、ルールが分からなくても安心だし、相席で他の人と話すときも隣に知っている人がいるだけで全然違います。
「レンタルフレンド」って大げさじゃない?
正直に書きます。「ボードゲームを遊ぶためにレンタルフレンドを使う」というのは、ちょっと大げさに聞こえるかもしれません。
でも考えてみてほしいのは、あなたがボードゲームを一人で眺めている時間が、もう何ヶ月、場合によっては何年も続いているということです。
その時間を、対面60分3,000円で変えられるとしたら。
料金システムのページに詳しく載せていますが、「ふたりしずかに」の対面コースは60分3,000円、90分4,300円です。
ここにフレンドの交通費と、カフェやボドゲカフェの飲食代が加わります。
ボドゲカフェの利用料を含めても、だいたい5,000〜7,000円くらいが目安でしょうか。
高いと思うか、妥当と思うかはあなた次第です。ただ、一度体験してみて「なんだ、行けるじゃん」と思えたら、その次からは一人で行けるようになるかもしれない。
あるいは、そこで知り合った人と次も遊べるかもしれない。最初の一歩のコストとして考えると、私は高くないと思っています。
これは友達づくりの代わりではない
ここは正直に書いておきます。レンタルフレンドは友達の代わりではありません。
あくまで「最初の一歩を踏み出すための補助輪」です。
いとさんと一緒にボドゲカフェに行って、楽しかった。その体験があれば、次は「一人でも行けるかもしれない」と思える。
あるいは、ボドゲカフェで出会った人と連絡先を交換して、そこから自分のボドゲ仲間が広がっていくかもしれない。
逆に言えば、毎回レンタルフレンドと一緒にボドゲをし続ける、という使い方はあまり想定していません。
もちろんそれが悪いわけではないのですが、私としては「あなたが自分の足で歩き出せるようになること」を目指してこのサービスを作っています。
だから、1回で十分だと感じたら、1回で終わりにしてください。
「好きなのに遊べない」を放っておかないでほしい
ボードゲームが好きなのに遊べない。その状態を「仕方ない」で片づけてしまうのは、もったいないと思います。
ゲームの箱を開けて、コンポーネントを並べて、誰かと一緒にルールを読みながらわいわいする。
あの時間を知っている人なら分かると思いますが、ボードゲームの楽しさは「誰かと遊ぶ」ことの中にあります。
ソロプレイ用のゲームもありますが、やっぱりちょっと違う。
友達を作るのはハードルが高い。仲間募集サイトもまだ怖い。でも、「まず1回、誰かと一緒に行ってみる」ならできるかもしれない。
もしボドゲ会に一人で参加すること自体が不安なら、そのことについても書いていますので読んでみてください。
不安の中身を分解すると、意外と対処できるものが見えてきます。
ボードゲームを一緒にやる人は、探すものではなくて、まず「確保する」ものだと考えると、少し気が楽になりませんか。
その方法のひとつとして、レンタルフレンドを趣味イベントの付き添いに使うという発想があることだけ、覚えておいてもらえたらうれしいです。
あとはあなたのペースで。
棚のゲームが遊ばれる日が来ることを、私も楽しみにしています。


