ボードゲームカフェ、気になってる。でも一人で入れない。
検索して、お店のサイトを開いて、メニューや料金を見て。「ここ楽しそうだな」と思うところまではいく。
でも、予約ボタンの前で手が止まる。
- 一人で入って、何をすればいいんだろう。
- 相席ってことは、知らない人といきなりゲームするの?
- 会話が続かなかったら?
- ルールがわからなくて迷惑をかけたら?
その不安、あなただけのものではありません。
この記事では、ボードゲームカフェの仕組みを正直に説明しつつ、「それでも怖い」と感じるあなたに向けて、行きにくさの正体と、初回のハードルを下げるための具体的な方法をお伝えします。
ボードゲームカフェって、実際どうなっているのか
基本的な仕組み
ボードゲームカフェは、お店にある数十〜数百種類のゲームを自由に遊べる場所です。カフェなので飲み物を頼んで、好きなゲームをテーブルに持ってきて遊ぶ。基本はそれだけです。
料金体系はお店によって異なりますが、多くの場合、時間制(1時間あたり500〜800円程度)かパック料金(3時間1,500円前後)、あるいはワンドリンク制で時間無制限、という形式です。
大きく分けると、来店スタイルには2つあります。
ひとつは「グループ利用」。友達と一緒に来て、自分たちだけで遊ぶ。これは想像しやすいと思います。
もうひとつが「一人来店」、いわゆる相席利用です。一人で来たお客さん同士をお店が引き合わせて、一緒にゲームをする。ここが、一番不安に感じるところだと思います。
相席って、具体的にどうなるのか
相席のシステムはお店ごとに違いますが、よくあるパターンはこうです。
お店に入って受付をすると、スタッフが「今、相席できるテーブルがありますよ」と案内してくれる。
すでに何人かが座っていて、空いた席に加わる形。あるいは、一人で座っていると、あとから別の一人客が合流する。
スタッフがゲームのルールを説明してくれるお店もあれば、同席した人が教えてくれることもあります。
ゲームが終わったら、そのまま別のゲームをやることもあるし、「ありがとうございました」と言って席を離れることもできる。
文字で書くとスムーズに見えます。
でも、ここまで読んで「うん、これなら大丈夫そう」と思えた方は、たぶんこの記事をそもそも読んでいない。
「相席ですら無理」は、おかしくない
行きにくさの正体
ボードゲームカフェが怖いのは、「知らない場所」だからだけじゃないと思います。
怖さの核は、たぶんこういうことです。「知らない人と、逃げ場のない距離で、予測できない時間を過ごさなければならない」。
ゲームにはルールがある。でも、そこに集まった人たちとの距離感にはルールがない。
どのくらい喋ればいいのか。テンションが合わなかったらどうするのか。途中で帰りたくなったら帰れるのか。
ボードゲーム自体に興味があるのと、ボードゲームカフェに一人で飛び込めるのは、まったく別の能力です。
後者に必要なのは、ゲームの知識ではなく、社交のエネルギー。そしてそのエネルギーが少ないこと自体は、何も悪くありません。
ちょっと話がそれますが、ボードゲームカフェの口コミを見ると、「一人で行ったけど楽しかった!」という声がたくさん出てきます。
あれは本当のことだと思います。でも、書いているのは「一人で行けた人」です。
一人では行けなくて、結局あきらめた人は口コミを書きません。
あなたが行けないのは、あなたのせいではなく、「一人で行ける人向け」にできている仕組みのほうに原因がある。私はそう考えています。
「行けばなんとかなる」が通用しない人がいる
ボドゲ会の参加についても同じことが言えるので、もし気になる方はボドゲ会の初参加が怖いと感じる方に向けた記事も読んでみてください。
根っこにある不安は似ています。
「考えすぎだよ、行っちゃえば楽しいよ」と言われて、それで動ける人もいます。
でも動けない人は、考えすぎているのではなく、考えることで自分を守っている。いきなりその防御を外して飛び込むのは、勇気ではなくて無茶です。
では、どうするか。
初回だけ、隣に一人いるという方法
全部を一人でやらなくていい
ボードゲームカフェに行きたい気持ちはある。でも一人で入る勇気がない。それなら、初回だけ誰かと一緒に行く。これがいちばん現実的な解決策だと思います。
友達を誘えるなら、それが一番です。ただ「ボードゲームカフェに行こう」と誘える友達がいるなら、そもそもこの記事にたどり着いていない気がします。
そこで選択肢になるのが、レンタルフレンドという仕組みです。
当店「ふたりしずかに」は、内向的な女性専用のレンタルフレンドサービスです。
対面60分3,000円から利用でき、交通費とカフェ利用料が別途かかります。料金の詳細はこちらに載せています。
当店のフレンドの中に、いとというフレンドがいます。25歳、看護師(精神科)の国家資格を持つ女性です。
いとの特徴を一つ挙げるなら、ボードゲームの経験値です。これまでに500種類以上のボードゲームで遊んだことがあり、テラフォーミングマーズやオーディンの祝祭といった重めのゲームにも詳しい。
軽いパーティーゲームからじっくり遊ぶ戦略ゲームまで対応できます。
つまり、ボードゲームカフェに一緒に行ったとき、「このゲーム面白そうだけどルールがわからない」という場面で、いとがルールを教えてくれる。
相席になった人との会話が途切れても、ゲームの話題でつないでくれる。あなたは「場に馴染めるかどうか」を気にしなくていい。隣にゲームを一緒に楽しんでくれる人がいるから。
「付き添い」であって「代行」ではない
ひとつ正直に書いておきます。
レンタルフレンドと一緒に行ったからといって、ボードゲームカフェが魔法のように快適な場所になるわけではありません。知らない人に囲まれる緊張はゼロにはならないし、相席で気まずい瞬間がないとも言い切れない。
でも「一人で耐える気まずさ」と「隣に味方がいる状態での気まずさ」は、体感がまるで違います。
当店がやっているのは、あなたの代わりに社交することではありません。あなたが自分のペースでその場にいられるように、となりにいること。それだけです。
いとは精神科看護師として、相手のペースを待つことに慣れている人間です。あなたが黙っていても、それを気にしません。急かしません。
もし人見知りだけどボードゲームを楽しみたいという気持ちがあるなら、性格を変える必要はありません。
環境の側を少し調整すればいい。初回だけ隣に一人いてもらう。それは工夫であって、弱さではありません。
最初の1回をどう過ごすか
「行ってみよう」と思えたとして、もう少しだけ具体的な話をします。
ボードゲームカフェの多くは予約なしで入れます。ただ、土日の午後は混み合うことが多いので、初回は平日の夕方や開店直後がおすすめです。
人が少ないほうが、店内の雰囲気をゆっくり見られます。
滞在時間は、最初は2時間くらいで十分です。ゲームを1〜2個遊んで、飲み物を飲んで、帰る。「もっといたかったな」と思えたら、それが次に行く理由になります。「もう充分だな」と思ったなら、無理に長居しなくていい。
もし当店のフレンドと一緒に行く場合、対面90分コース(4,300円)か120分コース(5,500円)が使いやすいと思います。予約の流れはサイトに載せていますが、やることは3ステップだけです。
カフェの利用料やフレンドの交通費を含めると、1回あたりの合計はおおよそ6,000〜8,000円前後になります。
安いとは言いませんが、「ボードゲームカフェの初体験を安心して過ごすための費用」として考えてもらえたら。
隣に誰かがいた初回を経験したあとなら、2回目からは一人で行けるかもしれません。行けなくても構いません。あなたのペースで決めてください。
もう少し詳しく「付き添いで何が変わるのか」を知りたい方は、こちらの記事で具体的に書いています。
次の記事では、「人見知りだとボードゲームは楽しめないのか」という問いについて、正直にお話しします。


