「レンタルフレンド」という言葉を初めて聞いたとき、あなたはどう感じましたか?
「友達をレンタル? そんなサービスがあるの?」と驚いた方もいれば、「気になるけど、ちょっと怪しくない?」と警戒した方もいるかもしれません。あるいは、「自分には関係ない」と思ったあとで、なぜかこのページを開いている、という方もいるのではないでしょうか。
どの反応も自然です。私自身、このサービスを始める前は「お金を払って人と過ごす時間に、本当に意味があるのだろうか」と考えていました。
この記事では、レンタルフレンドとはどういうサービスなのか、誰がどんなふうに使っているのか、そしてうちのサービス「ふたりしずかに」は他とどう違うのかを、できるだけ正直に書きます。良いことも、限界も、向かない人のことも。
そもそもレンタルフレンドって、何をしてくれるの?
基本の仕組みはシンプルです
レンタルフレンドとは、時間制で「友人のように一緒に過ごしてくれる人」を依頼できるサービスです。
カフェでおしゃべりする、買い物に付き合ってもらう、一人では行きにくい場所に同行してもらう、ただ話を聞いてもらう。内容は利用者が決めます。恋愛関係や身体的な接触を伴うサービスではありません。そこは明確に線引きされています。
業界全体で見ると、サービスの形態はいくつかあります。マッチングアプリのように利用者が直接フレンドを選ぶ「プラットフォーム型」、事務所がフレンドを紹介してくれる「エージェンシー型」、個人でSNSなどを通じて活動している「個人型」。料金相場は1時間あたり3,000円〜6,000円程度が一般的です。
ここまで読んで、「で、実際どうなの?」と思いますよね。もう少し具体的に書きます。
「友達」とは何が違うのか
ここは聞きにくいけど気になるところだと思います。
レンタルフレンドと本当の友達の一番の違いは、「気を遣わなくていい方向が逆」ということかもしれません。
友達との関係では、相手の都合に合わせたり、話を聞いてもらったお返しに自分も相手の話を聞いたり、「今度お茶しよう」と言ったら実際に日程を調整したり。そういう相互性が前提です。それ自体は素敵なことですが、人によっては、その相互性がしんどいときがある。
レンタルフレンドの場合、時間と料金が決まっている分、「申し訳ない」と思わなくていい。一方的に話してもいいし、途中で黙ってもいい。「次いつ会おう」の約束をする義務もない。
これは余談ですが、ある方が「友達に話すと相手も心配するから話せない。でもカウンセリングに行くほどでもない。その間が欲しかった」とおっしゃっていたことがあります。レンタルフレンドの存在意義を、私はこの一言に感じました。
ただし、逆に言えば、レンタルフレンドは「時間が終われば終わり」の関係です。ここに寂しさを感じる方もいます。それは正直に書いておきます。友達の代わりになるものではなく、友達とは別の役割を持つもの、と考えてもらうのが一番近いです。
「ふたりしずかに」は、他のサービスとどう違う?
内向的な女性だけのためのサービスです
世の中にはいくつものレンタルフレンドサービスがありますが、「ふたりしずかに」は「内向的・人見知りの女性専用」です。男性は利用できません。
なぜそうしたかというと、「誰でも使える」サービスにすると、結局「社交的な人向け」のサービスになるからです。「明るく盛り上がりましょう!」が前提のサービスでは、人見知りの方は余計に疲れてしまう。
うちのフレンドは、医療・介護・教育といった分野の経験者が中心です。現在22名が登録しています。看護師、作業療法士、小学校教諭、歯科衛生士、図書館司書、中学校教諭。「人の話を聞く」ことを仕事にしてきた人たちです。
こう書くと「すごくプロフェッショナルな雰囲気なのかな」と身構えるかもしれませんが、実際のフレンドのプロフィールを見ていただくと、もう少し親しみやすい雰囲気が伝わると思います。フレンド一覧から、年齢やエリア、資格、雰囲気で探せます。
沈黙を「失敗」にしないサービス
ここはうちの一番の特徴だと思っています。
「ふたりしずかに」では、沈黙は歓迎です。会話が途切れたら気まずい、ということはありません。フレンドは沈黙を埋めようとしません。それは訓練でそうしているのではなく、もともとそういう感性を持った人を選んでいるからです。
カフェでお茶を飲みながら、ぽつりぽつりと話す。言葉が出てこなくなったら、しばらく黙って外を眺める。それでいい。「うまく話すこと」ではなく「心地よく過ごせること」を大事にしています。
書きながら思ったんですが、これは文章で伝えるのが一番難しい部分かもしれません。「沈黙OK」と書くのは簡単ですが、実際に黙っていても気まずくならない相手がどういう人か、は体験してみないとわからない。だから、通話コースに15分500円の初回限定お試しがあります。まず声だけで雰囲気を確かめてみる、という使い方ができます。
結局、1回いくらかかるの?
料金のことは、一番知りたいけど一番聞きにくいところだと思います。全部書きます。
基本料金
対面コースは60分3,000円から。通話コースは30分1,200円からです。
具体的には、対面60分3,000円、90分4,300円、120分5,500円、150分6,500円、180分7,500円。長くなるほど60分あたりの単価は下がります。
通話は、初回限定で15分500円のお試しがあります。30分1,200円、60分2,000円、90分2,800円。
フレンドを指名するための追加料金(指名料)はかかりません。誰を選んでも料金は同じです。
基本料金以外にかかるお金
ここが大事なところです。対面コースの場合、基本料金に加えて以下の費用がかかります。
フレンドの交通費(往復の実費)、カフェや飲食店を使う場合の飲食代(フレンドの分も含む)、カラオケなどを利用する場合の施設利用料。
たとえば、埼玉在住のフレンドと新宿のカフェで60分話した場合。対面コース3,000円+交通費1,000円+飲食代500円で、合計は約4,500円。これが一番シンプルなケースです。
もう少し長く過ごしたい場合。180分レンタルしてランチと水族館とカフェ休憩なら、コース料金7,500円+交通費1,000円+飲食代1,500円+施設利用料2,600円で、合計約12,600円。
正直に言えば、安い出費ではありません。でも、月に1回、自分だけのために使う時間として考えたとき、カフェ代込みで5,000円前後から始められるという設計にはしています。料金の全体像は料金システムに載せているので、気になる方はそちらも見てください。
他のレンタルフレンドサービスと比べてどうか? 一般的な相場は1時間3,000〜6,000円なので、うちの対面60分3,000円は業界の中では低めの価格帯です。ただ、価格だけで比較するのはおすすめしません。「誰が来るのか」「どんな時間を過ごせるのか」のほうがずっと大事です。
予約から当日まで、全部で何ステップ?
「予約ってどうやるの?」という質問は多いので、流れをそのまま書きます。
まず、フレンド一覧を見て、気になる人を探します。プロフィールには年齢、エリア、資格、自己紹介が載っています。もしフレンド選びで迷ったら、会員掲示板に「こんな時間を過ごしたい」と書き込んで、フレンドからの返信を待つこともできます。それでも決められないときは、運営(私)に相談してもらえれば、あなたの雰囲気に合いそうな人を正直にお伝えします。
フレンドが決まったら、プロフィールページにあるLINEやXから直接連絡して、日時・対面か通話か・待ち合わせ場所を決めます。
日程が決まったら、予約決済フォーム(MOSH)から正式に予約と支払いを済ませます。支払いは利用日の前日までに。
当日は、決めた場所に行くだけです。
やることは「フレンドを選ぶ → 日程を決める → 決済する → 会う」の4ステップ。キャンセルは48時間前まで無料なので、「予約したけどやっぱり怖い」となっても大丈夫です。
正直なことを言うと、一番ハードルが高いのは「最初にフレンドに連絡する瞬間」だと思います。でも、うちのフレンドは人見知りの方に慣れています。「初めてなんですが」の一言で十分です。
このサービスが向いている人、向いていない人
ここは、隠しても仕方ないので正直に書きます。
向いていると思うのは、話を聞いてほしいけど友達には気を遣ってしまう方、一人では行きにくい場所に誰かと行きたい方、カウンセリングは重すぎるけど誰かに話したいことがある方、沈黙が怖いけど人と一緒にはいたい方。こういう方には、このサービスは合うと思います。
逆に、向いていないかもしれないのは、盛り上がる飲み会のような交流を求めている方、深い長期的な友情を一回の利用で期待する方、男性の方(うちは女性専用です)。こうした方には、別のサービスのほうが合っているかもしれません。
それから、ここは正直に書きますが、カウンセリングや心理療法が必要な状態にある方は、レンタルフレンドではなく専門家のサポートを受けてください。うちのフレンドは「聞くプロ」ではあっても「治すプロ」ではありません。相談の内容によっては、専門機関をご案内することもあります。
もう一つ。「お金を払って友達を作るなんて変だ」と感じる方もいるかもしれません。その気持ちは否定しません。でも、美容院で髪を整えてもらうこと、ジムでトレーナーに教えてもらうことが「変」ではないのと同じように、「自分のための時間を、プロの力を借りて整える」ことは変ではないと私は思っています。
この感覚が合うかどうかは、人それぞれです。だからこそ、まずはよくある質問を読んでみる、15分500円の通話お試しを使ってみる、そんな小さなステップから始めてもらえたらと思います。あとはあなたのペースで。
