「カウンセリングに行くほどじゃない。でも、一人で抱えるのはしんどい」
もしあなたが今そう感じているなら、この記事は読む価値があると思います。
- カウンセリング
- 心療内科
- 占い
- コーチング
- レンタルフレンド
「誰かに話を聞いてほしい」と思ったとき、選択肢は意外とたくさんあります。でも、それぞれの違いがわかりにくい。どれが自分に合うのか、判断がつかない。
この記事では、それぞれの特徴と向き不向きを整理します。
結論を先に言うと、「正解はあなたの状態による」です。
ただ、選ぶための材料は揃えられると思うので、最後まで読んでみてください。
「話を聞いてもらう」サービス、こんなに種類がある
まず、選択肢を並べてみます。
カウンセリング(臨床心理士・公認心理師)は、心理学の専門知識に基づいた対話です。目的は症状の改善や自己理解の促進で、継続的に通うのが基本。1回あたり5,000〜12,000円が相場で、保険が効くケースと効かないケースがあります。
心療内科・精神科は、医師による診察と治療です。診断がつけば保険適用で、投薬を含む治療が受けられます。「症状がある」方にとっては、最も確実な選択肢です。
占いは、悩みの解決というより「背中を押してもらう」体験に近い。具体的なアドバイスが欲しい方には向いていますが、「ただ聞いてほしい」には合わないこともあります。
コーチングは、目標達成のための伴走者。キャリアや人生設計について前向きに動きたいときに力を発揮しますが、「今つらい」状態のときに「で、どうしたいですか?」と聞かれると、ちょっとしんどい。
レンタルフレンドは、話し相手として一緒に過ごす人を予約するサービスです。治療でも指導でもなく、日常の延長線上にある対話。「ふたりしずかに」の場合は対面で1時間3,000円から、通話なら15分500円から利用できます。
じゃあ、自分にはどれが合うのか
ここが一番知りたいところだと思います。
ざっくり言うと、こうなります。
「眠れない」「食欲がない」「仕事に行けない」など、日常生活に支障が出ている場合は、心療内科や精神科が最優先です。ここは迷わなくていい。
「症状とまでは言えないけれど、心がずっと重い」「同じことをぐるぐる考えてしまう」場合は、カウンセリングが候補に入ります。
「病院に行くほどではないけど、誰かに話を聞いてほしい。ただ、友達にはちょっと話しにくい」。そういう状態の方が、レンタルフレンドを選ぶことが多い。
もちろん、はっきり線が引けるものでもありません。
カウンセリングとレンタルフレンドを並行して使っている方もいますし、「最初はレンタルフレンドを使っていて、途中からカウンセリングに移った」という方もいます。どれか一つに絞る必要はないです。
カウンセリングとレンタルフレンド、具体的に何が違うのか
ここから少し踏み込んで書きます。
「構造」があるかないか
カウンセリングには構造があります。初回はインテークと呼ばれるアセスメントがあり、方針を立て、定期的なセッションを通じて変化を目指していく。50分で区切られ、次回予約を取り、ノートに記録される。そのプロセスが力になる方はたくさんいます。
一方で、その構造自体が負担になる方もいます。
「今日はどんなことを話しましょうか」と毎回聞かれるのがプレッシャーだった、という話を利用者の方から聞いたことがあります。何かしらの「成果」や「進歩」を求められているように感じてしまう、と。
レンタルフレンドには、基本的にそうした構造がありません。話したいことを話す。話したくなければ話さない。「今日はこんなことがあったんですよね」と、カフェで友達にするような会話をするだけ。記録もなければ、方針もない。
これを「物足りない」と感じる方もいれば、「それがちょうどいい」と感じる方もいます。
「専門家」として会うか、「人」として会うか
「ふたりしずかに」には、看護師、作業療法士、小学校教諭、歯科衛生士、図書館司書など、医療・介護・教育分野の資格を持つフレンドが複数在籍しています。
ただし、サービスの中ではあくまで「話を聞く人」として向き合います。診断もアドバイスもしないし、「あなたのその思考パターンは〜」みたいなことは言わない。
これは意図的にそうしています。
「専門家に見てもらう」体験が必要な方もいれば、「ただの人として聞いてもらう」体験が必要な方もいる。どちらが優れているという話ではなく、今の自分に必要なのはどちらか、という話です。
ちょっと話がそれますが、以前ある方に「カウンセリングでは『患者さん』として扱われている感じがしたんです。ここでは、ただの私でいられる」と言われたことがあります。
この方にとってはその違いが大きかったのだと思います。ただし、別の方にとっては「専門家にちゃんと診てもらえる」ほうが安心かもしれない。
それでも迷っているあなたへ
正直に書きます。
カウンセリングとレンタルフレンド、どちらが「正解」かは、使ってみるまでわかりません。これは私が無責任に言っているのではなく、相性というのはそういうものだと思っています。
ただ、一つだけ言えることがあります。
カウンセリングに行くか迷って結局どこにも行けない、という状態がいちばんもったいない。
カウンセリングは1回5,000〜12,000円で、予約を取って、知らない場所に行って、50分間自分のことを話す。
これ、結構ハードルが高い。特に内向的な方にとっては。
もし「そこまでの勇気はまだない」と思うなら、通話15分・500円から始められる選択肢があることを知っておいてほしい。それが「ふたりしずかに」でなくてもいい。
でも、「とりあえず誰かに話す」という一歩のハードルは、できるだけ低いほうがいいと私は思っています。
それから、もし「カウンセリングとレンタルフレンドの間にある気持ち」について、もう少し深く考えたくなったら、カウンセリングに行くほどじゃない、でも一人はしんどい。その「間」のことというオーナーコラムも読んでみてください。
この「間」について、運営者としてもう少し個人的な話を書いています。
あなたの状態に合わせて選んでいい
最後に、判断のためのヒントを3つだけ。
「つらさが2週間以上続いている」「体に症状が出ている」なら、まず心療内科へ。
「自分の考え方のクセを見つめ直したい」「過去の出来事を整理したい」なら、カウンセリングへ。
「そこまでじゃないけど、ちょっと話を聞いてもらいたい」「構えずに誰かと過ごしたい」なら、レンタルフレンドが合うかもしれません。
どの選択肢も、あなたのためにあります。「この程度で」と遠慮する必要は、どこにもありません。
次の記事では、実際にどんな人がレンタルフレンドを使っているのかを具体的に紹介します。
「自分みたいな人が使っているのかな?」と気になった方は、読んでみてください。

