「ブログ全部読みました」。そんなメッセージが届くたびに、手が止まる。47話かけて書いてきたのは、サービスの紹介じゃなかった。
口コミや評判では伝わらない、利用者の葛藤と、運営者として私が見てきた風景。ここまで読んでくれたあなたに、今伝えたいこと。
47話分の言葉のあとで
ここまで読んでくれている方がいるなら、少し驚いている。
正直に書くと、このブログを始めたときは「全部読んでくれる人なんているんだろうか」と思っていた。レンタルフレンドの運営者が書く文章なんて、検索でたまたまたどり着いた人がちらっと読んで閉じる程度だろう、と。
でも、ありがたいことに「ブログ全部読みました」とメッセージをくれる方がいる。予約の問い合わせのときに「コラムを読んで決めました」と書いてくれる方がいる。
その言葉を読むたびに、手が止まる。
私がこのブログで書いてきたのは、サービスの宣伝じゃない。それはたぶん、ここまで読んでくれたあなたが一番わかっていると思う。利用者の方から届いた言葉のこと。運営しながら感じた矛盾や迷いのこと。うまく言葉にできない感情を、なんとか文章にしようとしてきた47話分の記録だ。
全てはこの日から始まった→第1話を書いた夜のことを、まだ覚えている。「こんなこと書いて誰が読むんだ」と思いながら、でも書かずにはいられなかった。この仕事を通じて見てきたものを、どこかに残しておきたかった。
口コミや評判では伝わらないもの
「ふたりしずかに」の口コミや評判を調べてこのページにたどり着いた方もいるかもしれない。
そういう方に、少し正直なことを言わせてほしい。口コミというものは、どうしても断片的になる。「よかったです」「また利用したいです」。そういう言葉はもちろんありがたいし、嘘じゃないと思う。でも、それだけでは伝わらないものがある。
たとえば、利用前に1ヶ月悩んだこと。予約ボタンを押す指が震えていたこと。当日、待ち合わせ場所に5分前に着いて、帰ろうかと迷ったこと。そういう部分は口コミには書かれない。
ある方が「正直、最初は自分が情けなかった」と言っていた。友達をサービスで探すなんて、人として終わってるんじゃないかと思った、と。
その気持ちを、私は否定しない。否定できない。だってたぶん、その方にとってはそれが本当の気持ちだったから。
ただ、同じ方が利用後にこう言ってくれた。「情けないとかそういうことじゃなかった。ただ、必要だったんだと思います」と。
レビューの星の数では、この気持ちの変化は伝わらない。だから私はブログを書いた。星ではなく、文章でしか届けられないものがあると思ったから。
あなたに伝えたかったのは「大丈夫」じゃない
このブログの中で、私は「大丈夫ですよ」とはあまり言ってこなかったと思う。意識的に避けていた。
理由はシンプルで、私がそう言われても響かないタイプだからだ。根拠のない「大丈夫」は、言われた側の不安を余計に際立たせることがある。大丈夫じゃないから調べているのに、大丈夫と言われたら、もう話す気がなくなる。
だから私は、「こういう方がいました」「こういう時間が生まれました」という事実を並べることにした。結論は出さなかった。「だからあなたも利用してください」とは書かなかった。少なくとも、書かないようにしていた。
たぶん、伝えたかったのは「ここに、そういう場所があります」ということだけだ。使うかどうかはあなたが決めることで、今じゃなくてもいい。半年後でも、1年後でもいい。
ふと思い出したけど、以前フレンドの一人が「私たちがいることを知ってもらうだけでも意味がある」と言っていたことがある。そのときは「そうかな」と半信半疑だった。でも今は、少しわかる気がする。
内向的であることを、ずっと言い訳にしなくてよかったこと
内向的な女性に向けてサービスを作り、ブログを書いてきて、私自身の中でも変わったことがある。
「ふたりしずかに」を始める前は、内向的であることを「弱さ」として捉えている自分がいた。運営者のくせに、と思われるかもしれないけれど、事実だ。人見知りは損だ、社交的な方が生きやすい。そういう前提が、どこかに染みついていた。
でもこの仕事を続ける中で、内向的な方たちの持つ静かな強さのようなものに何度も触れた。うまく言えない。でも、自分の気持ちを正確に言葉にしようとする姿勢とか、相手の言葉をじっくり受け取る力とか、そういうもの。
これは私の感覚に過ぎないけれど、内向的であることは、ただ性質であって欠点じゃない。そう思えるようになったのは、利用者の方たちのおかげだと思う。
ここから先の2話のこと
このブログは、あと2話で終わる。
次の第49話では、少し個人的な情景の話を書くつもりでいる。金曜の夜のこと。金曜の夜のあなたへ→
そして最後の第50話は、このサービスの名前にかけた、私からの手紙のようなものになると思う。最後の手紙→
ここまで読んでくれたこと自体が、私にとっては大きなことで。
あなたが今、このサービスを使うかどうかは本当にどちらでもいい。ただ、47話分の文章を読んでくれたあなたのことを、私はちゃんと想像しながら書いてきた。
画面の向こうで、たぶん一人で、夜遅くにスマホをスクロールしている人。それがどんな気持ちかを、全部はわからないけれど、少しだけ想像できるつもりでいる。
うまくまとまらない。でも、まとめなくていいと思っている。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。あと2話だけ、付き合ってもらえたら嬉しいです。

