「レンタルフレンドと友達代行って何が違うの?」月に何度かいただくこの質問に、運営者として正直に答えます。
似ているようで根っこが違う二つのサービス。
調べ疲れて画面を閉じてしまったことがあるなら、この話に少しだけ付き合ってください。
「レンタルフレンド」と「友達代行」って、結局なにが違うんですか?
「レンタルフレンドと友達代行って、何が違うんですか?」
この質問、月に何度かいただく。お問い合わせフォームからも、LINEからも。なかには「どっちを使えばいいのかわからなくて、ずっと迷っています」という方もいた。
調べれば調べるほど、似たようなサービスがたくさん出てくる。料金も雰囲気も微妙に違うけど、説明を読んでも結局ピンとこない。それで疲れてしまって、画面を閉じてしまった。そんな経験があるなら、少しだけこの話に付き合ってほしい。
私も正直、この業界に入るまで区別がついていなかった。同じようなものだろうと思っていた時期もある。でも運営を続けるうちに、「同じに見えて、根っこがかなり違う」ということがわかってきた。
今日はそのあたりを、できるだけ正直に書いてみる。
言葉の成り立ちが、そもそも違う
「友達代行」という言葉には、「代わりにやる」というニュアンスがある。結婚式のスピーチを頼まれた、引っ越しの手伝いに人数が足りない、SNS用の写真に誰かと一緒に写りたい。そういう「場面」に合わせて、友達の「役割」を果たす人を派遣する。それが友達代行の出発点だと私は理解している。
だから友達代行は、どちらかというと「目的ありき」で使われることが多い。何かしらのイベントや用事があって、そこに人が必要だから頼む。合理的だし、助かる場面は確かにある。
一方で「レンタルフレンド」は、もう少し曖昧なところから始まっている。話し相手がほしい、一緒にカフェに行きたい、ただ隣にいてほしい。明確な目的がなくても成立する。そこが一番大きな違いだと思う。
ふと思い出したのだけど、以前あるフレンドが「今日は何をしたらいいですか?って聞いたら、”何もしなくていいです”って言われました」と報告してくれたことがある。何もしなくていい。その時間にお金を払う。友達代行の文脈では、たぶんそれは成立しにくい。
比べてみて見えてきたこと
友達代行サービスの多くは、登録スタッフの数が多い。それは強みでもある。急な依頼にも対応できるし、エリアも広い。ただ、マッチングが「条件ベース」になりやすい面がある。年齢、性別、対応エリア、空き日程。合う人がいれば、すぐにアサインされる。
うちのやり方は、ちょっと違う。利用者にはフレンドのプロフィールをじっくり読んでもらって、「この人に話を聞いてほしい」と思える相手を自分で選んでもらう。選べない場合は、私が間に入って相談に乗ることもある。
これは手間がかかるし、非効率かもしれない。でも「誰かがいればいい」のではなく「この人だから話せた」と感じてもらうことが、うちにとっては大事だった。
ある方が2回目の予約をしてくれたとき、「前回と同じ方でお願いします」とわざわざ書いてくれていた。名前を覚えていて、指名してくれた。そのことが私には、このやり方で間違っていなかったと思える根拠になっている。
専門性という、静かな違い
もうひとつ、うちが他と違うところがある。フレンドに、医療・介護・教育の現場経験者が多いこと。
これは最初から意図して採用していた。看護師、作業療法士、教員、福祉職。人の話を「聞く」ことの訓練を受けてきた人たち。傾聴という言葉がある。うちのフレンドはそれを、教科書ではなく現場で身につけてきた人が多い。
ただ、誤解してほしくないのは、うちは「カウンセリング」ではないということ。診断もしないし、治療もしない。フレンドたちは、あくまで「一緒にいる人」として利用者の前に座る。
でも、話を聞くときの間の取り方、沈黙を怖がらない姿勢、表情の受け止め方。そういう細かいところに、経験が出る。言葉にしにくいけれど、確かに出る。
友達代行の多くは、こうした専門性を採用基準にしていない。それが良い悪いではなく、サービスの設計思想が違うということだと思う。
私はうちのフレンドに、「友達の代わり」ではなく「あなたのための聞き手」であってほしいと伝えている。→うちが何をしないかについては、こちらに書きました
「どっちがいいか」より「何を求めているか」
ここまで読んで、「じゃあレンタルフレンドのほうがいいのか」と思うかもしれない。でも、正直に言うと、場面によっては友達代行のほうが合うこともある。
たとえば結婚式の参列に誰かを連れていきたい場合。明確な役割があって、その場を一緒にやり過ごしてくれる人が必要なとき。そういうときは、友達代行のほうがスムーズかもしれない。数をそろえたい場面にも向いている。
うちはそういう使い方もできなくはないけれど、得意ではない。正直なところ、「盛り上げてほしい」「場を華やかにしてほしい」という依頼には応えにくい。うちのフレンドは、静かに隣にいることのほうが得意だから。
あなたが今求めているのが「場面を埋めてくれる人」なのか、「気持ちを受け止めてくれる人」なのか。そこが分かれ道になる。
たぶん、この記事を読んでいるあなたは、後者に近いのだと思う。これは私の勘だけど。
「こんなこと頼んでいいのかな」の裏にあるもの
比較情報を調べている方のなかに、一定数「自分がこういうサービスを探していること自体が恥ずかしい」と感じている方がいる。それは調べているうちに気づいた。
検索ワードを見ていてもわかる。「レンタルフレンド 怪しい」「友達代行 恥ずかしい」。そういう言葉で検索して、うちのサイトに来る人がいる。
その気持ちを否定するつもりはない。たぶん私が逆の立場でも、同じことを思う。
でも、運営をしていて思うのは、「頼むこと」は弱さじゃないということ。美容院に行くのと、そう変わらない。髪を切ってもらうように、話を聞いてもらう。それだけのことだと、私は思っている。
話がちょっとそれた。
比較の話に戻すと、サービスを選ぶときに大事なのは、「そのサービスが自分の気持ちをわかってくれそうかどうか」だと私は考えている。
料金やシステムの比較も大事だけど、最後に効いてくるのはそこだと思う。→このブログを通して伝えたかったことは、こちらにまとめています
次の記事では、実際にうちのサービスを使う場合の予約から当日までの流れを、順を追って書いてみます。→利用方法を詳しく

