オーナーコラム– category –
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【オーナーコラム#30】泣いてもいい場所って、意外とない
カフェの席で、不意に涙を流した方がいた。声は出ていなかった。 フレンドはただそばにいた。泣きたいのに泣けない。泣く場所が思いつかない。 そんな日常を過ごす方が、ここで初めて涙を見せたとき、運営者が何を感じたのか。感情の行き場について、正直... -
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【オーナーコラム#29】「大丈夫」って言わなくていい場所をつくりたかった
「今日、何回大丈夫ですって言ったか数えてみたんです」 ある方のその一言が、ずっと頭から離れない。本音が言えないのではなく、言葉が出る前に「大丈夫」が反射的に口をつく。 そんな方が、フレンドの前では一度もその言葉を言わなかった日のことを書き... -
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【オーナーコラム#28】家族のことを話し始めて、声が震えていた方へ
その方は、最初の30分くらい、他愛もない話をしていた。 カフェのテーブルに置かれたアイスティーの氷がゆっくり溶けていくのを、私はなんとなく見ていた。フレンドが「今日は暑かったですね」と言って、その方が「そうですね」と返して。そんなやりとりが... -
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【オーナーコラム#27】「今日は何も相談しなくていいですか?」って聞かれて嬉しかった話
「あの、今日は特に相談とかないんですけど、大丈夫ですか?」 予約の事前メッセージで、そう聞いてきた方がいた。 文面を読んで、私は少し手が止まった。大丈夫ですか、という問いかけの裏に、「こんな理由で使ってもいいんでしょうか」という遠慮が見え... -
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【オーナーコラム#26】夜の電話で「おやすみ」を言い合うだけの時間
夜の11時を過ぎた頃に、フレンドから業務報告が届くことがある。 「今日の通話は30分でした。最後に『おやすみなさい』と言って終わりました」 それだけの報告。でも、その短い文面を読んで、私は少し立ち止まることがある。 おやすみなさい、と誰かに言う... -
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【オーナーコラム#25】推し活に「一緒に行ってほしい」と頼まれた日
「本当は、ずっと一人で来てたんです」 ライブ会場のロビーでそう言った方の手は、少し震えていた。 推し活を一緒に楽しむ人がいない寂しさ。好きなものを好きだと言える場所がない孤独。 レンタルフレンドの運営者が、ある同行依頼の日を振り返る。 開演... -
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【オーナーコラム#24】「はじめまして」の瞬間の、あの独特の空気のこと
待ち合わせ場所に着いて、あたりを見回す。 まだ相手は来ていない。 スマホを持つ手に、うっすら汗がにじんでいるのがわかる。 フレンドから送られてくる報告を読んでいると、初回の待ち合わせの場面がいちばん緊張感がある。 当たり前だ。知らない人にこ... -
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【オーナーコラム#23】「散歩しながらでいいですか?」と言った方の話
「向かい合って座ると、うまく話せなくなるので」 予約の備考欄にそう書いた方がいた。選んだのは、カフェでもなく通話でもなく、散歩。 横に並んで歩くだけで、言葉の出方が変わることがある。 ある方との散歩を通じて運営者が感じたこと。 真正面じゃな... -
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【オーナーコラム#22】カフェで向かい合って、ただ「うん」と言い続けるフレンドの横顔
平日のカフェで、フレンドはただ「うん」と言い続けていた。 アドバイスもなく、励ましもなく、ただうなずくだけ。 それなのに1時間後、お客様の表情は少しだけ変わっていた。 運営者が見たレンタルフレンドの「聞く」という仕事の、静かな風景を書きます... -
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【オーナーコラム#21】外に出なくてもいい。通話だけで始めてみませんか
「外に出なくてもいい、まだ」 ある方からの予約メッセージに、そう書いてあった。 「外に出なくてもいい、まだ」。その「まだ」が妙に引っかかって、私はしばらくその画面を見ていた。 たぶんその方は、いつかは対面で会いたいと思っている。 でも今はま...
